オペラ「光太夫」 青木英子 楽譜販売 大黒屋光太夫 日本のオペラ 日ロ友好 楽譜出版 有限会社アオキ



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「光太夫」オペラ制作にあたり

 この楽譜出版に際してオペラ「光太夫」の制作意図と背景をお伝えしたいと思います。私は旧ソ連邦とは音楽を通じ長い間お付き合いがありました。特にオペラに関心を持ち、ロシア独特の力強いバリトンを主役にロシアを舞台にしたオペラを制作出来ればと夢の様なことを考えていました。幸運にも桂川甫周原作「北槎聞略」に出会い日本人主役の素晴らしいテーマを見つけ早速脚あZA本制作に取りかかりました。この物語の舞台は殆どロシアであり、又その時代はロシア帝国の絶頂期でもあり、君臨する女帝との謁見の場面や絢爛豪華なロシア宮廷の雰囲気を表現するためには作曲家は是非ともロシアに於てロシア音楽を学んだ人にと思っていました。折よくテレビ朝日主催「シルクロード管弦楽作曲コンクール」の入賞者ファルハング・グセイノフ氏にお願いする事が出来ました。脚本着手から作曲完成までに十年以上の長い年月を費やした為、ソビエト連邦崩壊に続く政治混乱の激動に会い、モスクワでの初演は実現しませんでした。

 このオペラの初演は1993年9月7日に、テレビ朝日開局35周年記念事業の一つとして株式会社クボタの御協賛を得て、日本にて演奏会形式で行われました。朝比奈千足氏の指揮、勝部太氏(バリトン)を主役にキーロフ歌劇場のワレンチナ・ツィディーポワ女史(ソプラノ)を招き東京の文化村オーチャードホール、大阪のザ・シンフォニーホール、鈴鹿の鈴鹿市民会館で相次いで上演されました。その演奏はハイビジョンTVで放映され、コロンビアレコードによってCDに同時録音されています。いつの日かプッチーニの「蝶々夫人」のように、世界各地で上演されることを切に願っております。

 最後に露文制作にあたり山下健二氏をはじめ、英文翻訳に生月雅子女史、初演に際して牛山剛氏、出版にあたり楽譜制作に入江英二氏、および関係者の皆さまに多大な御協力を頂きました事をここに厚く御礼申し上げます。


青 木   英 子     

 

 

オペラ「光太夫」のあらすじ

 この物語は1782年12月13日、日本伊勢の白子の港より船頭大黒屋光太夫が16
名の船乗りと共に荷物を満載して船出した直後に暴風に遭い、北の海を8ヶ月も漂流しアリューション列島のアムナカ島に漂着、数々の苦難を乗り越えてエカテリーナ女帝の勅許を得て1792年2月29日3名で帰国するまでの史実に基づいてつくられた。

第一幕
   第一場 アムチトカ島に漂着
  幕が上がるとそこはアリューシャン列島のアムチトカ島の海辺である。光太夫達はとにかく助かった喜びでいっぱい、然し何もにないわびしい島であった。そこに言葉の全く通じない島民が現れた。島民達が力になろうとしていることが光太夫には判った。早速光太夫は庄蔵、小市に残っている酒を持ってこさせて振舞った。そこでバラード「船乗りの唄」が唄われた。光太夫は白子の浜を思い出して必ず日本に帰国すると胸に誓いながらアリア「必ず故郷に戻って幸せを手に入れよう」と唄う。
   第二場 アムチトカ島の波止場
  この島はロシア領であった。4年が過ぎ仲間は次々と飢えと寒さのため死んでいった。その時ロシアの商人を乗せた船が来たが、強風と荒波のためその船は大破してしまい次の船がいつ来るか判らなかった。そのロシアの商人ニジーモフが一緒に船を造ってオホーツクへ行かないかと光太夫を誘った。光太夫は決心し島民達の協力を得てロシアの商人達と力を合わせて船を造ってこの島を出ることにした。船が出来上がると光太夫は生き残った9名と共に一筋の希望の光を求めてカムチャッカへと船出した(1787年7月18日)。船の舳先に立った光太音は「やっと幸せをつかんだぞ」と唄う。

第二幕
   第一場 イルクーツクのラックスマンの屋敷
  アムチトカ島を船出してカムチャッカ、更にオホーツクへと苦しい船旅が続いた。オホーツクからは冬のシベリア大陸を馬で横断してイルクーツクに渡った。イルクーツクに着くとすぐに政府に帰国の嘆願書を出したが、何度出してもなしのつぶてだった。その時出会ったのが博物学者のラックスマンである。親子程の年齢差のラックスマンだったが、やがて信頼し合うようになり二人の間には深い友情が生まれた。お互いを讃える「ラックスマンと光太夫の二重唄」が唄われる。ラックスマンにはソフィアと云う純情可憐な娘がいた。いつしか光太夫とソフィアは心を通わせる様になった。帰国の望みとソフィアへの想いの間で光太夫の心は揺れ動いた。それを知るソフィアの気持ちも複雑だった。「ソフィアと光太夫の愛の二重唄」が唄われる。
   第二場 イルクーツクの郊外
  ラックスマンの助力にも拘らず帰国願の許可は降りず、最後の手段としてエカテリーナ女帝に直訴しかないと考えたラックスマンは、光太夫をつれてペテルスブルグへ行く事にした。ロシア正教教会の鐘の鳴り渡る中、ラックスマン、光太夫の一行をソフィア、ラックスマン夫人、水夫達、磯吉、新蔵、庄蔵は見送った。その後一行は雪のふりしきるシベリア大陸原野を40日間走り続けることになる。

第三幕 「白夜のペテルスブルグ」の間奏曲のあと
   第一場 ペテルスブルグ宮殿の謁見の間
  いよいよ女帝と謁見の日が来た。ラックスマンが、これからは自分自身の力で自らの運命を切り開こうと「はげましのマリア」を唄う。女帝の前に出た光太夫が苦しかった数々の事を訴える。女帝はやさしく暖かい眼差しで光太夫の話を黙って聞いていた。話し終えた時女帝は帰国の許可を与え、未知の国日本に想いを寄せて「桜の花咲く遠い国」のアリアを唄う。光太夫は言葉もなく感激して床に身を伏せる。
   第二場 ペテルスブルグの白夜
  それからの毎日は帰国への希望とソフィアとの別れの悲しみの交錯する日々だった。ある日ペテルスブルグの街で見知らぬ着飾った女性に誘われて有名な遊女の館に入り、遊女の唄う「ロマンス」、異国の音楽「ポルカ」等を聞く機会を得る。

第四幕
   第一場 オホーツクの波止場
  いよいよ夢まで見た帰国の日がやって来た。凍傷で片脚を切断した庄蔵と、ロシア正教に改宗した新蔵は、帰国を諦めロシアに残る決意をする。9年9ヶ月の漂流生活も遂に終わり迎え、光太夫達の出発を目の前にした別離は断腸の思いだった。ソフィアとの胸の張り裂ける様な別れ、光太夫とソフィアは「心はあなたに残して」を唄い、ソフィアは「悲しみのロマンスはこ柳の唄」を切々と唄う。光太夫、磯吉、小市の三人は船上、船は港を離れ針路を日本に向ける。庄蔵、新蔵は波止場にうずくまり、涙ながらに見送っている。ソフィアはラックスマン夫人の胸に頬を埋めて泣いている。
   第二場 江戸奉行所の庭
  日本に帰ってすぐに小市は死んだ。江戸に送られた光太夫は幕府から厳しい詮議をうける。決してロシアの事情など他人に話してならぬと外出も禁じられた。ロシアで亡くなった仲間の事、あの苦しかった数々の事、ソフィアとのあの断腸の思いの別れ、ロシアで親切にしてもらった数々の人達への想い、光太夫は改めてあの長い年月は自分の人生にとって何であったのか、余りにも空し過ぎると一人淋しく「痛恨のアリア」を唄う。日本とロシアの架橋になろうとしたその夢は破れ、ソフィアやラックスマンと過ごした楽しかった日々の思い出を胸に抱いて生きていこうと心に誓う。

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ページ数:196ページ
価格:\5,000(税別)

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【室内楽曲】Aria of Kodayu(Cello and Piano)

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【室内楽曲】 Introduction and Romance of Sofia
(Violin, Viola, Cello and Piano)

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【室内楽曲】Romance of Sofia (Violin and Piano)

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【声楽曲】Ⅰ Aria of Kodayu"I'll Surely Go Home to Achieve Happiness"
(Bariton and Piano)

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【声楽曲】Ⅱ Aria of Kodayu"We've Finaly Seized Happiness" (Bariton and Piano)

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【声楽曲】Ⅲ Duet of Sofia and Kodayu (Soprano Bariton and Piano)

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作曲家ファルハング・グセイノフの経歴

 1949年7月16日アゼルバイジャン共和国バクーで生まれ、バクー音楽院付属特別音楽学校卒業後、アゼルバイジャン音楽院及びモスクワ音楽院ヴァイオリン科・作曲科を卒業。作曲をカラ・カラエフ、アラム・ハチャトリアン、ヴァオリンをレオニード・コーガン、カープ・ドンバエフの各氏に師事。
  1972年ヘルベルト・フォン・カラヤン国際コンクールにてモスクワ音楽院室内楽アンサンブルメンバーとして参加、優勝。1975年から1978年までモスクワ音楽院に於いてレオニード・ゴーガン氏のアシスタントとして働く。1978年から1992年までバクーにてアゼルバイジャン音楽院ヴァイオリン教師となる。1992年よりトルコのアダナ市チュクロア大学弦楽器科の教授となり現在に至る。
  他にヴァイオリンのソロ並びに弦楽四重奏のメンバーとして旧ソビエト連邦圏、イスラエル、オーストリア等でコンサート活動をする。

 作品歴
・ヴァイオリンのための室内楽、ピアノ、チェロ作品集
・弦楽四重奏2曲
・ソプラノと弦楽四重奏2曲
・バスと11の楽器のためのカンタータ
・管弦楽とコーラスのためのカンタータ
・管楽器を弦楽器のためのセレナーデ
・アムガ・アリ(アゼルバイジャン共和国出身の偉大な歌手)の誕生180年記念コンサートのためのオーボエと室内楽曲
・オペラ「星の王子様」
・オペラ「光太夫」
・旧ソビエト連邦とギリシャ合作映画「ヤニス・リッオス」の音楽担当
  その他歌曲、合唱曲多数

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